皆さま、こんばんは。
茨城県水戸市にあります、イディア・クリニック【美容内科 婦人科】のヨシオです。
当院の毎週金曜日は【女性専門外来】です。 ピル外来も行っており、様々なお悩みを抱える女性の方達が訪れます。
最近はピルの事を「OC」と表示されています。 OC（oral contraceptives）とは、低用量経口避妊薬のことです。低用量ピルとも呼ばれています。 このピルに関連する 「ライフプランニング」について今日は書こうと思います。
昨日も話題として取り上げましたが、現代の女性は大変ご長寿で、平均寿命としては86歳となっております。ライフプランニングとは人生設計のこと。思春期、性成熟期、更年期、老年期と様々なライフステージの中で、女性のカラダは変化しているのです（→当たり前ですが）。でも、そのカラダの変化を充分に理解した上でのライフプランニングがとても大事になってくるのです。
＊思春期:試験や受験、部活動や試合や合宿など、学業と生理との兼ね合いでのお悩み。
＊性成熟期:就職、結婚、出産、子育てなど、女性にとっての大きなライフイベントと生理との兼ね合いでのお悩み。
＊更年期:仕事での役目と管理職務、定年・還暦、初孫、多くなるカラダの不調(更年期障害)など、女性ホルモンの減少とライフイベントとの兼ね合いでのお悩み。
＊老年期:生活習慣病（高血圧・高脂血症・糖尿病など）、がん、認知症、骨粗しょう症、老化によるカラダの変化(視力や聴力や筋力の低下、シミやしわ、白髪 他)など、女性ホルモンの分泌がなくなることでの、第2のライフステージでのお悩み。
女性のカラダに欠かせない女性ホルモンの代表が、エストロゲン（卵胞ホルモン）です。女性の一生はまさにこのエストロゲンに大きく影響されているのです。 エストロゲンが作られるようになるのは、思春期に入って初潮を迎えたあたりです。その後、急激に量が増えて、20代～40代前半にピークを迎え、妊娠や出産、授乳に適した状態になります。そして子育てがひと段落した50歳前後から分泌量が徐々に減っていくのです。
OCはエストロゲンとプロゲステロン類似ホルモンを含んでいます。ピルを服用すると、それらのホルモンの働きにより脳下垂体は「妊娠した」と、感知します。この結果、排卵を促す際に必須である黄体化ホルモン（ＬＨ）の分泌が抑制されます。卵巣は排卵する必要が無くなり、休眠した状態になります。
よって、OCを取り得れることによって得られる効果は、
・避妊
・生理が軽くなり（生理痛、出血量ともに）、生理周期が安定する
・生理前のイライラ(PMS)がなくなる
・ニキビなど、肌トラブルの改善
・子宮内膜症の治療 など
自分に自信を持って生活する、女性としての自分の人生を充実させる…
このようにエストロゲンは女性の一生に関わっていく大事なホルモンなので、うまくつきあっていくことが大切なのです。
ピル外来について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらもご覧くださいね。
